Android搭載のネットブックが登場？マイクロソフトとPCメーカーの蜜月時代も終わるのか？

こんにちは、ciao！ton(@tonton67)です。
Android OSを搭載したネットブックが年内(7月～12月)登場する見込みであるという記事が掲載されていました。

ガジェット速報：大手PCメーカー、Android搭載ネットブックを200ドル～300ドルで年内発売か

この記事によると、200～300ドルでキーボード付きのノートPCが手に入るようになるみたいです。ただし、OSはAndoroid。今あるAndroidタブレットにキーボードが付いているイメージでしょうかね。タッチパネルの搭載については言及されていません。

Windowsを搭載したノートPCとは一線を画していますが、これはこれでおもしろそう。今、Andoroidタブレットを使っている人で、キーボードが別についたタイプを欲しいという人はいるだろうし、何より価格が安い。

ネット、メール、SNSを使うぐらいなら、わざわざWindows PCを購入しなくてもいいですからね。ましてや、最近はクラウドサービスでほとんどが足りるような状況ですから。

これまでWindows陣営のPCメーカーがWindows以外のOSを搭載したケースとしては、linuxが挙げられます。linuxのときはオプションを増やすという意味合いが強かったように思うのですが、今回のAndoroid OS搭載に関しては、マイクロソフトを牽制する意味合いが強い気がします。

その理由は次の2つ

1.Windows 8が不評
昨年秋に登場したWindows 8ですが、売れてないですね。これが一因となり、PCの出荷台数が前年比割れを起こし、PCメーカーが苦境に陥っています。メーカーは、OSを1つの起業に依存しているビジネスモデルのはかなさを思い知らされたのではないでしょうか。

2.マイクロソフトがSurfaceを発売した
これまで周辺機器以外のハードウェアを発売したことのなかったマイクロソフトがタブレットSurfaceの販売を開始しました。これを見て、マイクロソフトにやられた！、と思ったメーカーは多いんじゃないでしょうかね。

これまでOSはマイクロソフト、ハードはPCメーカーときっちり区分けされており、蜜月状態を築いていました。そこへマイクロソフトがハード部門に進出したわけですから、PCメーカーとしても疑心暗鬼にならざるを得ない。もしPCに進出するようなことになれば、PCメーカーにとって大打撃です。

この2つの理由から、マイクロソフトに依存しきっている状況は好ましくないと各メーカーが思うようになったんじゃないでしょうか。それで、マイクロソフトを牽制する意味で、Andoroid OSを搭載したネットブックを発売するという図式が見えてきます。

この記事によると、レノボ・HP・ASUSTek・Samsungという大手メーカーがネットブックを発売する見込みだということ。かなりメーカー側も危機感を持っているようですね。DELLの名前が入ってないのが気になるけど・・・

もちろんAndoroid搭載のネットブックがすぐに人気を博するとは思えません。ただし、ノートPCのライトユーザーの一部が流れる可能性はありますね。何せ価格が安いですから、Andoroid OSに慣れているユーザーなら、乗り換える人が出てくるかもしれません。ただ、この価格でタッチパネルを搭載するのは微妙なので、使い勝手の点では苦しいかも。

これまでWindowsが支配していたOS市場ですが、以前ほどWindowsでなきゃいけないという状況ではないので、このネットブックの登場でどんな変化が出てくるのか注目したいと思います。