[映画レビュー]封切りされたばかりの「フライト」を見てきました。予告を見てサスペンスなのかなと思ってたんだけど・・・

こんにちは、ciao！ton(@tonton67)です。

公開初日に映画「フライト」を見てきました(以下、ネタバレを含みますのでご注意ください)。前に見た映画で「フライト」の予告を見て、すごくおもしろそうだったので楽しみにしていました。主演も名優デンゼル・ワシントンだし。これは期待できるなと思って見に行ったわけです。

ワシントン演じるウィトカー機長は、尾翼で問題の発生した飛行機を奇跡的な操縦で墜落から救い、多くの乗員・乗客の命を助けます。一躍英雄に祭り上げられますが、事故直後の血液検査でアルコールが検出されてしまいます。

英雄なのか、犯罪者なのか？これがこの映画の大きなテーマになっており、公式Webサイトでも大きく扱われています。なので、私個人としては、ワシントンが英雄だったのか、それとも犯罪者なのかを、事故調査委員会や法廷の場で明らかにしてくサスペンス調のドラマを想像していたわけです。最後までハラハラドキドキするんだろうな、と。

しかし、実際に見てみると、もうウィトカー機長の酒の飲み方がひどい。まあ飛行機の機長としてはありえないですね。飛行前夜、当日朝、果ては機内でも酒を飲んでいる。まさにアルコール中毒ですな。

で、事故の原因は尾翼の故障であることは明確なのですが、アルコール摂取状態で飲むのはどうなの？ということで、ウィトカーに追及の手が伸びるわけです。

普通ならここでアルコールはやめようと思うわけですが、この機長、がんがん飲みます。飲酒運転は当たり前。酒を飲まないといい人なんだけど、酒を飲むとやりたい放題。つきあっていた彼女も愛想を尽かして家を出て行きます。

そうしたら、寂しくなって離婚した妻と息子に会いに行きます。もちろん、飲酒運転しながら。酒が原因で分かれたので、酒を飲んできた元夫に妻はつれない態度をとります。それに怒ったウィトカーは息子と言い争いになり、妻が警察を呼ぶ事態に。そして外には多くの記者たちが・・・

で、家にも記者が集まって帰れなくなったウィトカーは、信頼している友人の家にころがりこみます。この友人、酒を飲むのを止めようとしないウィトカーに怒りを覚えていたのですが、大事な公聴会まで禁酒するというワシントンの言葉を聞いて、家にとどまることを認めます。そして8日間禁酒。

公聴会の前夜、高級ホテルに缶詰になったウィトカー。当然、冷蔵庫にアルコール類は置かれていません。これで万事うまくいくと思われたのですが、なんと鍵の開いていた隣の部屋にアルコールが大量に入った冷蔵庫を発見。ちゃんと鍵締めておけよ！切れ者弁護士の大失態です。

でも、このシーン、なかなかおもしろかったですね。アルコールが入った瓶を開けたあと、フタを締めて冷蔵庫の上に置きます。「ああ、我慢するのか」と思わせた後、この瓶を横からかっさらっていきます。「飲まずにいられるかい！こちとら8日間断酒してるんだ！」という感じがリアルに描かれていました。

翌朝、朝食をもってきた友人と弁護士が目にしたのは、アルコールを飲みまくって、便器に頭を打ち付けて怪我をしたワシントンの姿でした。どうしもようないですね、ほんと。

弁護士の働きで、血液検査の件はちゃらになっていたので公聴会でもウィトカーは楽勝だと思われていたわけですが、最後の最後にどんでん返しが！！

このシーン、やっぱりそうなるのか～という感じですね。最後に「本当の意味で自由になれた」というウィトカーの言葉が胸にしみます。

冒頭の墜落のシーンは緊迫感溢れるつくり。見ているこっちの緊張度もマックスになります。ワシントンの演技も素晴らしい(役作りのため太ったらしい)し、途中だれることなく最後まで見られました。でも、予告の印象とはだいぶ違うので、そこは気をつけたほうがいいと思います。

【この映画の評価】
★★★☆☆：星3つ

フライト　FLIGHT 映画パンフレット　監督　ロバート・ゼメキス　キャスト　デンゼル・ワシントン

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